新型コロナウイルスは、2023年5月に5類感染症に移行となり、コロナ禍終息の兆しが見えてきたように感じていましたが、夏休みシーズンを目前にまたもやコロナが流行し始めてきています。
沖縄県では新型コロナの感染が急拡大し、入院患者は7月5日現在1067人と、昨年8月ピーク(1166人)に匹敵する規模になっています。沖縄だけでなく、全国的に徐々に増加傾向にあるようで、6月12~18日の1医療機関当たりの新規コロナ患者数が全国平均で5.6人、5月8~14日(5類移行直後)の平均2.63人と比較するとほぼ倍増です。新規患者数に関しては11週連続で増加傾向が続いているとのことです。
7月5日には、日本医師会より「第9波と判断が妥当」との指摘もありました。
国立感染症研究所では、梅雨で湿度が高い状況では新型コロナは感染しにくいが、梅雨明け以降に患者が急激に増加するのではないか、との予想をしています。
5類移行によって、感染者数の「全数把握」が廃止されており、現在は厚生労働省指定の医療機関による週1回の「定点把握」のみとなっているため、全国の感染者数の実数が分かりません。しかし、最近では、コロナに感染しても軽症・無症状であれば、医療機関を受診しないという人が増加傾向にあり、受診しても検査を行わないことも多くなっているようです。
マスク着用や検温等の、これまでの徹底した感染対策のほとんどが個人の判断へと委ねられるようになっている今、実際の感染者は私たちが考えているよりも多いと考えて良いのではないでしょうか。
接骨院でも、検温・消毒・マスクの着用等の感染対策が徹底されなくなったり、冷房の使用等で換気の回数が減ったりしているかと思います。患者さま(特に高齢者)との接触が多い接骨院だからこそ、気を緩めず感染対策を続けていただきたいと思います。