知っておきたい脂質と炎症の深い関係【接骨院の栄養学②】

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2026-05-27

私たちの体にとって、脂質はエネルギー源や細胞膜の構成要素として不可欠な栄養素です。しかし、どのような脂質を摂るかによって、体の健康状態に大きな影響を与えることをご存知でしょうか?特に、慢性的な炎症と脂質の間には深い関係があり、この知識は患者様の痛みの根本原因を探る上で非常に重要です。

〇脂質の分類と、炎症を引き起こす脂肪酸
脂質は、主に「飽和脂肪酸」と「不飽和脂肪酸」に分けられます。

・飽和脂肪酸
主に肉の脂身やバター、ラード、生クリームなどに多く含まれています。過剰に摂取すると、悪玉コレステロールを増やし、動脈硬化のリスクを高めると言われています。

・不飽和脂肪酸
オリーブオイルや魚の油、植物油などに含まれ、さらに「一価不飽和脂肪酸」と「多価不飽和脂肪酸」に分けられます。

このうち、特に炎症と深く関わるのが、多価不飽和脂肪酸です。多価不飽和脂肪酸には「オメガ6」と「オメガ3」の2種類があり、この両者のバランスが非常に重要となります。

〇オメガ6とオメガ3のバランスが鍵
・オメガ6系脂肪酸
サラダ油やごま油、コーン油などに多く含まれています。体内で炎症を起こす物質を作り出す働きがあります。適量であれば体の免疫機能に不可欠ですが、過剰に摂取すると慢性的な炎症を引き起こす原因となります。

・オメガ3系脂肪酸
青魚(サバ、イワシなど)やアマニ油、えごま油などに多く含まれています。体内で炎症を抑える物質を作り出す働きがあります。

現代の食生活では、サラダ油などを多用するため、オメガ6系脂肪酸の摂取量が過剰になりがちです。その一方で、オメガ3系脂肪酸は不足しやすく、このアンバランスが、体内で慢性的な炎症を引き起こす一因となると考えられています。

〇痛みと炎症の関連性
接骨院に来院される患者様の多くは、肩こりや腰痛、関節の痛みといった慢性的な症状に悩まされています。これらの症状の背景には、姿勢の歪みや筋肉の緊張だけでなく、体内で起こる慢性的な炎症が関わっている可能性があります。

炎症は、痛みの原因物質を生成するだけでなく、組織の修復を妨げる要因にもなり得ます。先生方が、施術と合わせて栄養学の視点から患者様にアドバイスを行うことで、根本的な症状改善と再発予防に貢献できるでしょう。

〇患者様の健康を根本から支えるために
患者様の健康を根本から支えるためには、日々の施術に加え、食生活のアドバイスが不可欠です。オメガ6とオメガ3のバランスを意識した食事、例えば、青魚やアマニ油を積極的に摂ることを推奨したり、揚げ物や加工食品の摂りすぎに注意を促したりすることが考えられます。

痛みや不調の改善だけでなく、食生活を含めたライフスタイル全体をサポートすることで、患者様の健康寿命の延伸に大きく貢献できます。栄養学の知識は、接骨院の先生方にとって、患者様との信頼関係を深め、地域医療における専門性を高めるための強力な武器となるでしょう。