「クッシング病」のサインは?見逃しやすい体型変化と症状の特徴

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2026-10-07

「急に太った」「原因不明の疲労や腰痛が続く」これらの訴えの裏に、見過ごしてはいけない難病が潜んでいることがあります。それが「クッシング病」です。この疾患は、その多様な症状から診断が難しく、適切な専門医への受診が遅れると、患者様の健康に深刻な影響を及ぼします。今回は、クッシング病の基礎知識と、その特徴的な症状について解説します。

〇クッシング病とは?
クッシング病は、脳の下垂体にできた良性の腫瘍(腺腫)が原因で、副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)が過剰に分泌されることによって起こる病気です。ACTHが過剰になると、それに刺激された副腎からコルチゾールというホルモンが必要以上に分泌されます。
このコルチゾールは、ストレスから体を守るために重要な役割を果たしていますが、慢性的に過剰になると全身に悪影響を及ぼします。クッシング病は、国の定める指定難病の一つであり、治療が困難で長期にわたる療養が必要とされています。
なお、コルチゾールが過剰になる状態を総称して「クッシング症候群」と呼びますが、その中でも原因が下垂体の腫瘍である場合のみを「クッシング病」と呼びます。

〇クッシング病の主な症状と特徴
クッシング病の症状は全身に及び、一見すると「太った」「体力が落ちた」といった、他の要因と間違えられやすい特徴があります。
顔が丸くなる満月様顔貌 、首の後ろに脂肪がつく野牛肩、そして体幹部(胴体)が太くなる一方で、手足が細くなるという、非常に特徴的な肥満のパターンが現れます。これを中心性肥満と呼びます。
皮膚は薄くなり、内出血しやすくなります。腹部などに赤紫色の線状のひび割れ(皮膚線条)ができるのも特徴的です。コルチゾールが筋肉を分解するため、手足の筋力が著しく低下します。これにより、疲れやすく、日常生活での動作が困難になることがあります。抑うつ状態、不安、イライラなどの精神症状を訴えることも少なくありません。さらに、高血圧、糖尿病、骨粗鬆症(骨が脆くなる)など、多くの生活習慣病と似た症状を併発します。

〇患者様の安全を守るために
クッシング病の患者様は、接骨院に来院される際、「原因不明の腰痛や膝の痛み」「急な体重増加による体のだるさ」などを訴える可能性があります。特に、筋力低下が顕著であるにもかかわらず、急激な中心性肥満が見られる場合は、この難病の可能性も頭に置き、患者様に専門医への受診を促すことも選択肢の一つとしてお考え下さい。