近年、スマートウォッチの機能は飛躍的に向上し、身に付けている人も多く見かけるようになりました。中でも、Apple Watchは心拍数や睡眠の質など、さまざまな健康データを記録・分析できることで知られており、ユーザーの健康管理に大きな役割を果たしています。そして、2024年9月、このApple Watchが「睡眠時無呼吸症候群」の発見をサポートする機能を発表したことで、大きな注目を集めています。
Appleの発表によると、Apple Watchは、加速度センサーを用いて睡眠中の呼吸パターンを計測し、「呼吸の乱れ」という新しい指標で記録するようです。このデータをもとに、呼吸が一時的に止まる回数や時間を分析し、睡眠時無呼吸症候群の可能性があるかどうかを推測します。この「呼吸の乱れ」が、数晩に渡って頻繁に起こっている場合は、睡眠時無呼吸の可能性が高いためユーザーに通知が届き、データや通知をもとに医療機関での受診に役立てられることが期待されます。
〇Apple Watchの注意点
Apple Watchは医療機器ではなく、あくまで睡眠時無呼吸症候群の可能性を示すものです。体格や睡眠姿勢など、個人差によって測定結果が異なる場合があります。また、重度の睡眠時無呼吸症候群や、複雑な呼吸パターンを持つケースでは、Apple Watchのデータだけで判断することは難しく、専門医による診断が不可欠でしょう。
睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に呼吸が何度も止まる病気で、これにより日中の眠気、集中力の低下、高血圧、心臓病などの様々な健康問題を引き起こす可能性があります。接骨院に来院される患者さまの中にも、上記のような症状を訴えておられる方や、睡眠時無呼吸症候群でお困りの方がいらっしゃるかもしれません。接骨院で症状緩和のためのアプローチを打ち出しているのであれば、Apple Watchを活用することで施術の効果を確認できたり、重度の方には医療機関への受診をおすすめする指標にすることができるでしょう。
睡眠の質を高めることは、身体的にも精神的にも非常に重要です。Apple Watchのようなデバイスを活用しながら患者さまの良好な健康状態を目指すのも、これからの接骨院に求められています。