税理士事務所というのは、個々の税理士のスキルに任せる傾向があります。そのため、税理士選びの際は、担当がどんな方であるかをしっかり把握する必要があるでしょう。なかには、高圧的な態度の方もいますが、依頼人(経営者)と請負人(税理士)という関係上、請負側はしかるべきマナーをもってあたるべきであり、相互の関係に大きく影響を与えると考えられます。今回のブログでは、困った税理士にありがちなポイントについてお伝えします。
〇困った税理士の特徴
先述したような、基本的なビジネスマナーの問題も挙げられますが、「分かりやすい説明をしてくれるか」ということも見極めポイントとして重要です。税務分野は、聞き慣れない複雑な専門用語がたくさんあり、その言葉をそのまま利用して説明されても依頼人には非常に分かりづらいでしょう。依頼人の理解を得ようという努力を見せない税理士は要注意です。
そして、レスポンスの速さも一つの見極めポイントです。メールで税務関係の質問をしたのに、何日経っても返答がない、電話の折り返しをすぐにくれない、作成した処理の引き渡しがスムーズでない等、こうした対応の速さは日頃の業務に見え隠れしています。早ければ良いというものではありませんが、納税額がいくら位になるのかを、納税日のギリギリまで教えてくれないようだと、先生方としては資金繰りにも困りますし、資金の見通しが立てづらくなってしまいます。
また、経理のミスが見つかったときに、このように対応が遅いと税務署への通知や提出も間に合わなくなる可能性もあり、経営自体に影響が及んでしまうこともあります。迅速にかつ確実に対応してくれるのがベストです。
当たり前のことですが、「税理士」という肩書を信頼しきって任せてしまうと、後々困ったことに繋がる可能性があります。税理士も人間ですから、それぞれ特色の異なるのは当然です。個々の特徴をしっかり見極めて、自院に合った事務所・税理士を選んで良い関係を築いていってください。
参照:税理士の選び方2|アトラアカデミー