接骨院の売上アップに必要な視点

ブログ
2024-07-31

前回のブログ(接骨院でコストダウンを図るヒント)では、接骨院でのコストダウンについてお伝えさせていただきました。院の利益率を上げるためには、このコストダウン施策と今回お伝えさせていただく「売上アップ施策」、どちらも必要になります。今回のコラムでは、接骨院の売上を上げるための施策について考えていきたいと思います。

〇「痛み」を患者の「気のせい」にしない
「痛みを訴えられているが身体的な異常はない」、「治療は終わったのに痛みが続くと言われる」、このような状況になったことはありませんか?痛みとは複雑なものであり、原因が一つであるとも限りません。それは、患者さまの勘違い・気のせいなのでしょうか?損傷部位以外の部分、痛みの認識にかかわる脳や神経等にも目を向けると、患者さまが痛みを訴える原因が分かるかもしれません。これからは「原因不明の痛みに向き合う施術」を提供していく必要があるのです。

〇「筋肉疲労」から「脳疲労」へ
職場では長時間のデスクワーク、自宅ではネットにテレビ、そして先のコロナ禍。身体を動かさず、脳や目を酷使するような環境への変化が、腰痛、眼精疲労、肩こりなどの症状を引き起こしています。もしも、身体の不調が脳疲労から来ているなら、筋肉や関節に対する施術だけでは限界があります。脳の状態をモニタリングし、脳の働きを最適な状態へ調節するトレーニングを提案できれば、施術と併せて症状の根本改善を図ることができるかもしれません。脳のモニタリングなんてSFのような話だと思いますか?しかし、実際にADHDや不安障害、不眠障害の治療にも期待されているものなんです。

〇無自覚症状を「自覚」させることで「予防」が成り立つ
施術、いわゆる治療以外に先生方が得意とするのが「予防」ではないでしょうか。身体の使い方や癖、歪みは、先生方から見れば一目瞭然ですが、患者さま自身が自覚していることは少ないと思います。痛みや不調につながる前に対応することが理想ですが、それはなかなか難しいものです。まず、たとえ症状が無くても「このままでは不調が出る」ということ患者さまに自覚していただくことが大切です。そこで初めて「予防のために施術を受けようかな」と思えるのではないでしょうか。そのためには、患者さまの日常生活での身体の使い方を観測し、分かりやすいように数値化されたもので示せることが望ましいでしょう。

〇柔道整復の知識が生かせる「顔」の骨格・筋肉アプローチ
近頃多くの鍼灸院・接骨院で美容鍼や痩身、脱毛などの美容メニューが提供されるようになりました。しかし正直なところ、エステサロンや美容クリニックには適わない部分はあります。それは、雰囲気であったり機材であったり所作であったり、施術者のマインドであったりするのかもしれません。しかし、逆に国家資格者だからこそ、顔の骨格や筋肉の知識、施術の見立て、なにより手技スキルの面では負けていないはずです。だからこそ、マシンのエステでは体験できないような、接骨院だからこその美容メニューの提供をご検討いただきたいと思います。

〇「根拠のある施術」を提案できるように
先生方の中には「お金儲けには興味がない」と思われる先生もおられると思います。しかし、院の売上が上がるということは、患者さまへ提供しているメニュー・施術に需要があるということで、それはつまり、患者さまが求めていたもの・患者さまに喜んでいただけた結果であると考えます。患者さまに不必要なものを提供して売上を上げるのではなく、施術者の知識・スキルを活かして患者さまを健康にできるサービスを提供することで、結果として売上が上がっていく、というのが理想的な形だと思います。

利益が上がり、院の運営が安定することで、5年先、10年先も患者さまを心身ともに健康にしていけるはずです。このような考え、施策にご興味のある方は、ぜひ「アトライノベーションラボ2024 in TOKYO」で実際に見て、聞いて、体験して、接骨院でサービス提供するイメージを思い描いてみてください。

「アトライノベーションラボ2024 in TOKYO」