令和7年1月20日、厚生労働省より令和6年12月11日開催の「第6回柔道整復療養費のオンライン請求導入等に関するワーキング・グループ」の議事要旨が公表されました。
このワーキング・グループは原則非公開にて開催されており、令和4年12月28日に第1回目がオンラインで開催されて以降これまで継続的に開催され、ワーキング・グループにおける議論に基づき、医療保険部会 柔道整復療養費検討専門委員会にてオンライン請求にかかわる検討が行われています。
当該ワーキング・グループにおける検討項目については、下記12の内容が挙げられています。
①基本方針について
②基本的事務フローについて
③審査のあり方について
④過誤調整の取扱いについて
⑤署名・代理署名の取扱いについて
⑥紙請求等の取扱いについて
⑦オンライン請求システムの構築について
⑧電子請求様式等について
⑨施術所管理について
⑩電子申請書(請求書)管理について
⑪予算及び維持経費等の見込みについて
⑫オンライン請求システム開発スケジュール等について
ご覧の通り検討事項は多岐にわたっており、請求する側の立場である施術者、支払う側の立場である保険者、また審査実務にかかわる予定である診療報酬支払基金等、それぞれの立場があるため、議論の取りまとめは至難の業です。
今回議事要旨が公表された第6回では、④過誤調整の取扱いについて、⑤署名・代理署名の取扱いについて、⑨施術所管理についての3つの検討項目と復委任について、主に議論されています。
議論の詳細内容については、厚生労働省が公開している第6回柔道整復療養費のオンライン請求導入等に関するワーキング・グループ議事要旨にてご確認ください。
(https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_49317.html)
令和8年度からの運用を目指して、年度内の令和7年3月に意見を取り纏め、柔道整復療養費検討専門委員会に諮る予定となっているようですが、個人的にはこのオンライン請求の導入時期は数年単位で先になると予想しています。
今後もワーキング・グループにおいて議論が深められ、療養費検討専門委員会にて報告されながら、なにがしかの合意形成がなされていくでしょう。
会員の先生方にはまた動きがあり次第、ご報告いたします。