
近年、女性特有の健康課題をケアする「フェムケア」が注目を集めています。これは、女性(Female)とケア(Care)を組み合わせた造語で、生理、妊娠・産後、更年期といったライフステージにおける身体の変化に寄り添い、QOL(生活の質)の向上を目指す取り組みです。
そんなフェムケアが接骨院とどう関係するのか。接骨院といえば、骨折や捻挫、肩こり、腰痛といった症状のケアをイメージする方が多いでしょう。しかし、女性の身体の不調には、ホルモンバランスの変化や骨盤の歪みが深く関わっていることが少なくないのです。
〇フェムケアが注目される背景
女性の健康は、一生を通じて大きく変化します。例えば、月経周期に伴う心身の不調、妊娠中の身体的な負担、産後の骨盤の歪みや体型の変化、更年期における自律神経の乱れなど、多くの女性が様々な悩みを抱えています。これらの悩みは「当たり前」と捉えられ、我慢してしまう女性も少なくありませんでした。
しかし近年、社会全体で女性の健康に対する意識が高まり、QOLを向上させるための専門的なケア「フェムケア」が注目されるようになったのです。
〇接骨院が提供するフェムケアの可能性
接骨院は、フェムケアの分野において非常に重要な役割を担うことができます。特に、骨盤調整や自律神経ケアといった施術は、多くの女性の悩みに応えることが可能です。
・マタニティ・産後の骨盤調整
妊娠中や産後の女性は、ホルモンの影響や胎児の成長、出産によって骨盤が大きく歪むことがあります。この骨盤の歪みは、腰痛や肩こり、尿漏れ、体型の変化などの原因となります。接骨院では、安全な施術で骨盤のバランスを整え、これらの不調を改善し、快適なマタニティライフやスムーズな産後の回復をサポートできます。
・月経痛・PMSへのアプローチ
月経痛やPMS(月経前症候群)も、骨盤の歪みや自律神経の乱れが原因の一つと考えられています。骨盤調整や血行促進の施術は、骨盤内の血流を改善し、症状の緩和に繋がる可能性があります。
・更年期症状へのケア
更年期には、女性ホルモンの減少によって自律神経が乱れ、肩こり、頭痛、めまい、不眠といった様々な不調が現れます。接骨院の施術は、筋肉の緊張を和らげ、自律神経のバランスを整える手助けができます。
〇施術とカウンセリングで寄り添う
フェムケアにおいて、施術だけでなく、患者様との丁寧なカウンセリングも重要です。デリケートな悩みを抱える女性の気持ちに寄り添い、安心して話せる環境を提供することが、信頼関係の構築に繋がります。接骨院の先生方は、女性の身体の仕組みやライフステージの変化に関する知識を深めることで、より専門的で質の高いフェムケアを提供できるようになるでしょう。
〇地域医療における接骨院の新たな役割
フェムケアは、接骨院の先生方が地域医療に貢献する新たな道を切り拓きます。女性の健康課題に積極的に向き合い、施術とカウンセリングを通じてサポートすることで、地域社会からの信頼を高め、接骨院の価値をさらに向上させることができるでしょう。