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この場をもちまして皆様に御礼申し上げます。
さて、2026年度(令和8年度)の医科診療報酬改定について、その骨子が公表されました。
今回の改定は、医療業界全体にとって「歴史的な転換点」とも言える異例の内容となっており、多くの先生方がその影響を注視されていることと思います。
本日は、医科診療報酬の決定内容を整理したうえで、これまでの慣例に基づいた柔道整復・はりきゅう・あん摩マッサージ療養費の「改定の方向性」について、現時点での予測をお伝えいたします。
今回の診療報酬改定では、診療報酬本体が3.09%という大幅な引き上げとなりました。
ここには医療従事者の処遇改善(賃上げ)分1.7%が含まれており、物価高騰や人件費の上昇に直面する現場への強い支援姿勢が伺えます。全体改定率としては、実質12年ぶりのプラス改定という規模です。
施行時期は2026年6月が見込まれており、医療従事者の処遇改善に加え、医療DXの推進や地域医療の確保が大きな柱となっています。
では、私たちの柔道整復・はりきゅう・あん摩マッサージ療養費にはどのような影響があるのでしょうか。
療養費改定については、これから「療養費検討専門委員会」での議論が本格化するため、現時点ではあくまで予測の域を
出ません。
しかし、過去の改定を振り返ると、療養費の改定率は、診療報酬の「本体」ではなく、その内訳である「医科」の改定率の「約半分」を目安に推移してきたという歴史的な慣例があります。
今回の「医科」の改定率(政策改定分)が0.28%程度であることを指標として捉えると、慣例通りの計算では以下のような数字が導き出されます。
柔道整復・はりきゅう・あん摩マッサージ療養費 改定率の予測:+0.14% 前後か
もしこの数字通りであれば、物価高や人件費高騰に直面する現場にとっては極めて厳しい内容となります。
そこで最大の焦点となるのが、今回医科で認められた「物価高・賃上げ対応分」の本体大幅上昇が、柔道整復やあはきの
療養費にも同様に反映されるかどうか、という点です。
一方で、こうしたプラス改定の期待感とともに注視しなければならないのが、保険請求の適正化に向けた「厳格化」のトレンドです。健保連などの保険者側は、療養費の改定にあたって「受領委任の取り扱いの厳格化」や「長期・頻回な施術のさらなる制限」を強く求めています。
つまり、物価高騰等への対応をセットにする条件として、これまで以上の適正化を求めるという、非常に「メリハリのある改定」になる可能性が高いと考えられます。
繰り返しますが、これらはあくまで現段階での「大予想」に過ぎません。
今後の療養費検討専門委員会において、保険者側の主張と施術者側の意見がどのように折り合わされるかが、最大の焦点となります。正式な改定内容が発表された際には、この予測がどうだったのかも含めた「答え合わせコラム」を改めてお届けする予定です。
大きな変化の波が押し寄せていますが、どのような結果になろうとも、私たちが目指すのは「適正で安定した請求環境」と「質の高い臨床」の両立です。制度の有無や変化に振り回されることなく、先生方が本来注力すべき施術に集中できる環境を整えることが、私たちの役割です。
今後も最新の情報が入りましたら、アトラ請求サービスより迅速に共有させていただきます。ぜひご期待ください。